ロードバイクメーカーについて勝手に評価してく
クロスバイクに1年乗ってそっち系のチャリにはまって、ロードバイクに手を出す。そっから現在に至るまで約5年。まぁ飽きもせずに乗ってる。ロードバイクに手を出そうとしてた前後に東北大震災があった。僕は東京にいたけど、交通機関は完全麻痺。早々に帰るのを諦めて飲食店に消える人もちらほら。かろうじてタクシーは走っていたけれどまともには利用できなかったはず。
震災から暫くして「震災以降、自転車通勤が増えた」ニュースを目にした。こういう記事もあるくらいだから事実だろうし、しょっちゅう自転車に乗ってる僕自身、実感値として増えた気がする。
その増えたとされる「新しい自転車乗り」はそれまでは歩道を走っていたのだろうけど、通勤で歩道を使うのは危険だし、時間がかかり過ぎる。そう思って車道に出たんだろう。今でも覚えているが、はじめて車道を自転車で走ったときは本当に恐怖だった。歩道からみていた車はよく知っている「ただの車」だったのに、車道に出た瞬間、「自分をひこうとしてるんでは」と思えるほど凶暴な乗り物な気がした。それはきっと新しい自転車乗りも一緒で、怖いからか不慣れからか、運転が危なかっしいんだ。最近は随分減ったけどその当時はまぁたくさんいた。
自転車、その中でもクロスバイク・ロードバイク人口が増えるのはメリットデメリットそれぞれあるけど、僕はサービスやシステムの整備が進むから増えたほうがいいと思ってる。ロードバイクって移動の手段だけど乗るだけでカロリー消費けっこうあるし、なにより風を切るのが気持ちいいんだよなぁ。初期費用こそあれ、お手軽なスポーツだよ。
だから、今回は少しでもロードバイクに乗る人が増えたらと思って、いろんなメーカーを取り上げていくよ!「ロードバイクのここがイイ」って勧めるのもアリだけど格好から入るのも悪くないよね。
それじゃあ紹介していくよ!
ビアンキ ー Bianchi
- メジャー度:10
- オシャレ度:6
- コスパ:7
日本人からしたら「THE・ロードバイク」ブランドなのが、このビアンキ。チェレステブルーと呼ばれるキーカラーの自転車は街中をバンバン走っているから見たことある人も多いはず。チェレステブルーにはこんなお話があるようです。
ビアンキの自転車は伝統的にチェレステ(イタリア語:Celeste、碧空、天空)という緑色に近い青色で塗装される。このチェレステはイタリアのマルゲリータ王妃の目の色をモチーフにしたという伝説があり、実際に創業者であるエドアルドが、1895年にマルゲリータ王妃に歴史上初の女性用自転車を彼女のために制作し献上した際に、その乗り方を指導している。また、その年のミラノの空の色を見て現地の職人が色を調合するとも言われており、チェレステカラーは毎年微妙に違った色になっているとされている。緑色に近い青色という通り、青みが強くなる年もあれば緑色の強い年もある。
ロードバイクが流行りだしたころ、シーンを牽引したのはこのビアンキと後述するジオスだった。どちらもキーカラーがハッキリしてるのとコスパが良いので扱いやすかったのかもしれないな。だから今買うとなるとあまりにもメジャーだから被ることに抵抗がある人だとちょっと難しいけど、それだけ多くの「自転車乗りに愛された」証拠でもあるので、ちょっと見てみるといいかも!
ジャイアント ー GIANT
- メジャー度:10
- オシャレ度:4
- コスパ:10
「ロードバイク界のユニクロ」と呼ばれるほど(僕だけ)高コスパなメーカー、ジャイアント。ノープランであまり予算もなく自転車屋に行くと、けっこうオススメされるwもちろん店員さんの売り文句は『値段の割にいいもん積んでるんですよ』だ。このロードバイク話でよく出てくる『積む』とは『自転車に搭載されているパーツ』を指す。付いてるでもなんでもいいんだけど、わりかし僕はこの『積む』って言葉が好きだ。初めて『実装する』って言葉を仕事で口にしたときのように心がざわつく。
さて話が逸れたけどこのジャイアント、本当に良いパーツを積んでいる。同価格帯の他社ロードではまず積めない1ランク上のパーツをほいほい搭載してるんだ。デザインがややオシャレとは遠ざかる気もするけど、そこは個人の趣味嗜好なので勧める店員さんの気持ちはよくわかる。あと他社と少し変わってるのは、メーカーが台湾だってことかな。多くのメーカーはヨーロッパでその次はアメリカ、残りは日本な感じだからけっこーレアなんだよね。因みに僕の父親がジャイアントフリークなこともこことに書いておこうw
フジ ー FUJI
- メジャー度:8
- オシャレ度:7.5
- コスパ:7.5
日本の老舗でクロモリフレームが有名なフジ。クロモリっていうのは『鉄』のこと。フレームの部材は大きく分けて3つある。まずはアルミ、価格が安いのが長所で硬いのが短所。硬いと地面からの衝撃をダイレクトに受けるから長距離運転とかだとちょっとしんどかったりするんだ。次にカーボン。とにかく軽いのと錆びにくいのが長所で値段が張るのが短所。上位モデルのロードだとけっこう使われてるね。そんで最後がこのクロモリ。長所は柔らかいのとフレームを細くできること、短所はまぁ錆びやすいことか。昔から使われているのもあってベテランから人気で、細いしなやかなボディが若い人にも人気だったりする。かく言う僕もクロモリが一番好きだ。
さてメーカーについてだけど、控えめなデザインとほっそりとしたボディで固有のポジションを築いていて、その古きよき日本らしさを愛してやまないファンも多い。あとは価格帯が比較的買いやすいところにあるのもポイントだろうね。ジャパンメイドが好きな人にはきっと気に入ってもらえるメーカーのはず!
ピナレロ ー PINARELLO
- メジャー度:9
- オシャレ度:8.5
- コスパ:7
『自転車界のランボルギーニ』とあだ名されるほど造りが良く、価格もそれ相応のメーカー。デザインは誰からも愛される優等生的なものが多く、またフレームに施した独特のうねりがベテランも満足させる乗り心地に仕上がっています。どういう仕組みかはわかりませんが、高層マンションが振動を捻って分散させる機構に似ているのかもしれないな。
国内で高級メーカー二強と言えば、このピナレロとこのあと紹介するコルナゴです。ファンの間でもどちらが好きかはっきり分かれるほどはっきりとした色の違いがある。勝手なイメージだと、ピナレロは上杉謙信、コルナゴは武田信玄。
コルナゴ ー COLNAGO
- メジャー度:9
- オシャレ度:9.5
- コスパ:7
先に告白しておくと、僕が最も好きなメーカーが、このコルナゴだ。ゆえに書き方が少々甘くなるのはお許しいただきたい。このコルナゴ、イタリアの超老舗で、数多くのチームへロードを供給している名門メーカーだ。伝統ある由緒正しきメーカーだ、さぞかしロゴもクラシカルなものだろう。
そのロゴがこれだ。
このギャップにやられた。
驕っていないというか、余裕があるというのか。
デザインもさることながらその大らかでユーモア溢れる立ち姿が、ファンの心を掴んで離さないのではないかと思う。
チネリ ー cinelli
- メジャー度:8
- オシャレ度:9.5
- コスパ:5
チーノ・チネリ(チネリって名前なんだよね)により1948年設立されたメーカー。チネリはピナレロ、コルナゴに並ぶイタリアの老舗&高級メーカーだが、若干メーカーとしての毛色が異なる気がする。というのもとにかくデザインが奇抜なのだ。僕の個人的なイメージでは「イタリアの伊達男」な感じなのである。高級ラインでありながら遊び心を忘れないデザインの源泉は、どうやら以下の言葉にあるようだ。
「ひとつひとつの製品がアイディアを持ち、かつ愉快であること。」
アパレルブランドで言えばまるで、miumiuのようなかわいらしいポジショニングが取れているチネリ、2台目を買う際には是非検討したいメーカーのひとつな気がする。
オペラ ー OPERA
- メジャー度:6
- オシャレ度:7
- コスパ:6
ピナレロの姉妹ブランドで、少々(ほんの気持ちだけ)価格も抑えてある。オペラ乗っている人はきっと、「他の人と被りたくない」気持ちが強いんだろう、それか「オレだけのブランド」感を感じたいからなのか。いずれにしても「安いしピナレロの姉妹ブランドだから買ってる」なんて人はいないはずだ。それだけこいつはモノがいいし、見た目にも特徴がある。一応、タウンユースを想定したラインとしてオペラは作られているが、車体はピナレロよりも派手なものが多いw
オルベア ー ORBEA
- メジャー度:5
- オシャレ度:7
- コスパ:5
オペラと非常に文字の並びが似ているメーカー、それがスペイン産のオルベアだ。調べたところによると、オルベアはロードだけを作っているわけではなく、自転車ならなんでもつくる「総合メーカー」なんだそう。しかも自転車づくりからメーカーがはじまったわけではなく、武器や鋼管の製造からスタートしている模様。出処や国が少し風変わりだったりするからか、乗っている人もけっこう少ない。ぶっちゃけ街中では5台くらいしか見たこと無い。
ルイガノ ー LOUIS GARNEAU
- メジャー度:10
- オシャレ度:5
- コスパ:7
間違えた?間違えたでしょ。僕も何回かわからないくらい見間違えた。
似ているからといって、パクリメーカーなどではないよ。ミニベロやクロスバイクで有名なルイガノは、きちんとした真面目デザインで老若男女から好まれてる。ロードだとあまり乗ってる人いないから知名度の割に被らないのはポイントかも!
ウィリエール ー WILIER
- メジャー度:4
- オシャレ度:7
- コスパ:4
この中ではダントツのマイナーメイカーではないだろうか?取り扱い店舗もかなり少ない。なのにどうして取り上げたかというと、話は少々遡る。クロスバイクで味をしめた僕はロードバイクが欲しくなって近所の自転車屋へ足を運んだ。(その当時はまだワイズロードなども知らなかったので)店の外観は古ぼけててここにロードがあるとは思えなかったのだが、Google先生曰く、「なかなかの優良店」とのことだったので、恐る恐る扉を開くことにしたのだ。事前に調べておいた、コルナゴやピナレロがあるのかと思い店内を見渡すと、それらのブランドはなく、あるのはこのウィリエールだけだった。強面の店主に聞くと「ウィリエールは珍しいしお洒落だからいいぞ」くらいこのことしか言わず少々怪しんだのだが、無理矢理サイズをはかるための「バイオレーサー」に載せられることになった。僕に適した車体サイズが割り出されたのはいいが、それにはまる車体が在庫にはなく、あえなく諦めて(僕はそもそもほしくなかったのだが)店を出た。
そんな思い出のあるウィリエールはロゴが筆記体になっていて、しかも他社はだいたい太いゴシックだからこれが車体に塗装されると意外に目立つのだ。特に良いものを積んでるわけでもないので、そこだけがポイントと言えるかもしれない。
ジオス ー GIOS
- メジャー度:10
- オシャレ度:6
- コスパ:8
やっほー来ましたよ、我らがGIOS!キーカラーの「ジオスブルー」は爽やかでいて深みもあり、飽きのこない色合い。僕も何台か乗ってたなぁ。ジオスはクロスバイクでもかなり幅を利かせているので、街中でもけっこう目にすることが多いかな。クラシックモデルと言われる、フレームにブレーキが付いた昔の機構を持った車種ラインが人気でけっこう売れてます。
ジャイアントまでコスパが良いわけではないけど、それでも値段の割に良いパーツを積んでいることが多いからチェックしてみるといいかも。
今回はこれくらいにしといて、また次回、残りのロードバイクメーカーを紹介するよ!