ビール離れと現代音楽に通ずるもの。
なにやら真面目なタイトルだけど、ちょっと機会があったので調べた程度ですw
●「若者のビール離れ」について
これはもう散々、メディアでも取り上げられてきたこと。「わざわざ苦いビールなんていらない」「コーラ好き」「とりあえずビール←はっ?」的なワードはネットを探せばいくらでも見つかります。実際に一昔前よりもビール好きは減っているわけです。
●どうしてビールを好きにならないのか?
わざわざ「なぜ嫌いなのか?」と書かないのには理由があります。それはビールを好きになるには「環境」が重要な要因になっているから。環境というのは、大学のサークル飲みだったり、会社飲み会だったりビールを飲む機会のことです。その機会自体の数に変わりはないはずなのですが、内容は変わってるはず。
具体的に言えば、
「とりあえずビールが当たり前ではなくなっている」ことと
「他人の飲み物に口を挟まなくなっていること」が挙げられるんではないかと。
●とりあえずビールが当たり前ではない
これは簡単な話で、周りの人間もビール以外を飲んでいれば、ビールが多数派ではなくなります。多数派でなければ「とりあえず」が成り立たない。よって最初からカクテルやサワーを頼む人が増えた。
●他人の飲み物に口を挟まなくなっている
上記と似てはいるんですが、少し違うのかなと。
自分が生活していて感じるのが、年々、年功序列感が薄くなっているということ。10年前なら先輩から「オラオラ飲め飲め」と言われていたのが、最近ではまずない。自分が年長側にシフトしているのもあるけれど、どうもそれだけではない。つまり、みんなデコボコあるけれどだいたい横並びなので、口を出すのを躊躇っているんではないかと。
それを無意識的にしてる気もします。
そんなわけでビール離れが進んでいるのでは、と考えるわけです。
参考にしたサイトは以下のとおり。
●現代音楽について
ビールから最も遠いものと言ったら、もちろん現代音楽ですよね。
こいつは本当に厄介で面倒なシロモノなのですが、実はビール離れとリンクするとこがあるわけです。
あっ、そもそも「現代音楽」が何なのかわからない方は以下の音楽を聴いてみてください。一聴してみてすぐわかります、辛いw
最後にいたっては演奏すらしてないですからねw
(作曲家ジョン・ケージ的には、「環境も音楽の一部」とは言ってるらしいけど、まぁやったもの勝ちですwww)
●現代音楽のなにがキツいか
現代音楽と言うのは、それまで綿々と受け継がれてきたクラシックの流れをぶったぎりろうとする、一種の「思想」です。なので決まった特徴もないですし、ルールもない。そこにあるのは作曲者が抱く「思想・哲学によって生まれた音」だけです。先に上げたジョン・ケージの4分33秒などはその最たるものでしょう。ですからリスナーはその思想・哲学を予め頭に入れておかないと、音楽を楽しむことはもちろん理解など出来ないわけです。
さて、そうするとわかってくるのが現代音楽は生易しい音楽ではないということ。とっつきづらいし、とっついても気にいるかわからん難しい存在。だから現代音楽はいつまで経ってもメジャーではありません。もちろん一部のポップさを備えた作家の曲は聴きやすかったりするのですが。
これは僕のお気に入りの曲です。1時間ありますが、慣れれば素晴らしい響きに変わるはず。
●ビールと現代音楽に通ずるもの
どちらにも言えることは「半強制的にでもそれを試させられる機会が少ないこと」。
ビールだって最初は苦かったけど、何度も飲み会で飲むうちに飲めるようになりました。現代音楽も音楽バカの友人にCDを借りて、一回は諦めたけど、そのあと何度も聴き直して聴けるようになったこと。
ビール離れを食い止められたら、タワレコの現代音楽コーナーがもっと幅を利かせられるのでは?そんなことを考えたりするわけですが、なかなかケージが素晴らしいことを伝えるすべがないw
みなさんはどう思われますか?