言葉で遊んでみた(第3回)
〜前回の再掲〜
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一語変えるだけで全く別の意味になったりする日本語ってすごい。
例えば、
「君がすき」の「が」を「は」に変えると、
「君はすき」もしくは「君はすき?」になったりする。
前後に文章があってひとつの文脈の中で処理されればこんなことは起こらないんだけど、文章に規定されない一文の意味はふわふわ漂ってしまうわけ。そこで僕は考えた、自分がつくった任意の一文ではなくて誰もが知っているソレに手を加えたら、より意図が伝わりやすいんではないかと。そうして閃いたのが「ことわざをいじる」ことだ。ことわざなら馴染みはあるし、知らない言葉も意味さえ書いておけば十分に伝わる。幾つかトライしてみたら意外に外へ出せるシロモノな気がしたので。
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ちょっと書いてみるよ。
『善(ぜん)は急(いそ)げ』
意味:善いことをするのに躊躇(ちゅうちょ)するなということ。善事は機会を逃がさずに、直ちに実行せよ
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『便(べん)は急(いそ)げ』
意味:「これはまだ出ないかな」と余裕ぶっこいても、やってくるときはところ構わずやってくるので、直ちに実行せよ
『仏(ほとけ)の顔(かお)も三度(さんど)』
意味:いかに慈悲深い仏様といえども、その顔を三度も撫でられれば腹を立てるという意味で、どんなに温厚な人でも、無法なことを何度もされれば、しまいには怒る。
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『女(おんな)の顔(かお)は四十五度(よんじゅうごど)』
意味:斜めからみるくらいが丁度美人にみえる意味で使われていて、転じて「大抵の物事は、斜めから向き合うくらいがちょうどよい」の意味で使われるようになった。
『臭(くさ)いものに蓋(ふた)をする』
意味:失敗や醜聞・悪事などが外部に洩れないように、安易で、しかも一時凌ぎの手段を取ること。
↓
『臭(くさ)いものに蓋(ふた)をする』
意味:元々は上記の意味だったが、最近では当たり前のことを当たり前にできない若者への戒めとして使われるようになってきてきた。
用例:「すみません、いつもしょうゆつけたままレンジに入れちゃうんです」「弁当駄目にするの、これで16回目だぞ。いい加減、臭いものには蓋だろ!」
これまで書いたもの。
以上です!