ことわざで遊んでみた。(第4回)
〜前回の再掲〜
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一語変えるだけで全く別の意味になったりする日本語ってすごい。
例えば、
「君がすき」の「が」を「は」に変えると、
「君はすき」もしくは「君はすき?」になったりする。
前後に文章があってひとつの文脈の中で処理されればこんなことは起こらないんだけど、文章に規定されない一文の意味はふわふわ漂ってしまうわけ。そこで僕は考えた、自分がつくった任意の一文ではなくて誰もが知っているソレに手を加えたら、より意図が伝わりやすいんではないかと。そうして閃いたのが「ことわざをいじる」ことだ。ことわざなら馴染みはあるし、知らない言葉も意味さえ書いておけば十分に伝わる。幾つかトライしてみたら意外に外へ出せるシロモノな気がしたので。
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ちょっと書いてみるよ。
『腐っても鯛』
意味:腐っても鯛は鯛で、やはり他の魚と違う品格がある。本当に優れたものはいたんで駄目になったようでも、なお、その値打ちを保つものだ。
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『腐っても鯛だけど』
意味:鯛でも腐ったら他の魚と同様でいけない。本当に優れたものでもいたんだら駄目なのだ。
『年寄りの冷や水』
意味:老人が冷水を浴びるという意味で、老人に不相応な危険な行為や、差し出た言動をすることの喩え。また、それを冷やかして言う言葉。
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『年寄りに冷や水』
意味:想像してほしい。健康的な若者でさえ突然冷水をぶっかけられたら驚き慌てるのだ、それを年寄りにしたらどうなるだろう。つまり、これでもかというくらい酷い仕打ちに対して使う言葉だ。
『年(トシ)には勝てぬ』
意味:年を取ると、気力はあっても身体が言うことを聞かない。健康や体力が気力に伴わない。
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『YOSHIKI(ヨシキ)にこそ勝てぬ』
意味:(確かなことは不明だが、出処の有力な説とされるエピソードを記すX JAPAN)十数年ぶりにX JAPANのコンサートへと足を運んだファン二人が、年も気にせず「エックス!!」と叫んで跳びはねるなど数時間騒ぎまくったその帰り道、ひとりが「やっぱり年には勝てないな」と言い、それを聞いたもうひとりが「いやいやYOSHIKIにこそ勝てないだろ」と言ったのがはじまりらしい。そこからファンの間で使われるようになり、今となっては多くの人が「尊敬する人を形容する際に使う言葉」として頻発している。
今までのことわざあそび。
以上です!
ほばばーい!