ことわざで遊んでみた。
一語変えるだけで全く別の意味になったりする日本語ってすごい。
例えば、
「君がすき」の「が」を「は」に変えると、
「君はすき」もしくは「君はすき?」になったりする。
前後に文章があってひとつの文脈の中で処理されればこんなことは起こらないんだけど、文章に規定されない一文の意味はふわふわ漂ってしまうわけ。そこで僕は考えた、自分がつくった任意の一文ではなくて誰もが知っているソレに手を加えたら、より意図が伝わりやすいんではないかと。そうして閃いたのが「ことわざをいじる」ことだ。ことわざなら馴染みはあるし、知らない言葉も意味さえ書いておけば十分に伝わる。幾つかトライしてみたら意外に外へ出せるシロモノな気がしたので、ちょっと書いてみるよ。
『泣いて馬謖(ばしょく)を斬(き)る』
意味:私情において忍びないが、全体の統制を保つために、仮令(たとえ)愛する者でも止むを得ず処罰すること。
↓
『泣いて玉葱(たまねぎ)を斬(き)る』
意味:準備をすれば未然に防げるにも関わらず、予防を怠って大変な事態を引き起こすこと。自作自演。
用例:せめて上は着て出かけろよ。さもないと警察に捕まって「泣いて玉葱を斬る」ことになるぞ。
『二階から目薬』
意味:二階にいる人が階下の人に目薬をさそうとするということで、思うようにならずもどかしいこと。また、回りくどくて、効果が覚束ないことの喩え。
↓
『五階から目薬』
意味:必ず痛みを伴うことがわかっているのに、それでもやらないと気がすまない人を諌めるときにつかう。
用例:ハリネズミを素手で掴むなんて、それは「五階から目薬」だよ。
『煮え湯(にえゆ)を飲まされる』
信用して気を許していた者に裏切られて、ひどい目に遭う。
↓
『重湯(おもゆ)を飲まされる』
意味:やさしい。以前は面倒見のよい人物を評価する際に用いられていたが、近年の「つかず離れず」を美徳とする風潮から、転じて「お節介な人物」を揶揄する言葉としてつかわれる。
用例:山田にホットコーヒー頼んだら、火傷するからって軍手まで買ってきたんだよ。あいつには「重湯を飲まされる」よなぁ。
以上ですー!
元ネタのことわざは以下のサイトから引用させていただきました!