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いろんな企画系の仕事をしている30歳の男(ニーヨンロク)が、買ってよかったものとかうにゃうにゃ書きます

プランナーがおすすめする企画書の書き方

普段から企画書を書くことが多い仕事をしています。企画書は人によって、もっと言えば企画の分だけ書き方があります。たとえば博報堂の制作部長が書いている本で、「企画書はA3に1枚にまとめろ」的なものがあります。企画書の枚数が多い人からすれば「ちょっと何言ってるかわかんない」のですが、よく読んでみれば一理も二理も根拠はあります。

とは言え書き慣れていない人にとってはそもそも、「何から書けば良いかわからない」ですし、実際企画を思いついてもそれを紙にまとめるのは案外難しいものです。そこで今回は、僕なりの企画書の書き方をまとめてみたいと思います。パワーポイントやキーノートを使う想定で書いてみますね。

 

タイトルをまず考えよう

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企画書を書く際に、一番の具体から書き始める方も多いですが、僕はまずタイトルを付けます。自分の頭の中におもしろい企画がある、そいつに名前を付けてやるもしくは、そいつで達成すべきものをタイトルにします。理由は2つあって、まずひとつがタイトルを付けることでその考えに「カタチ」を与えて掴みやすくするため。そしてもうひとつがこれから書いていく企画がブレないようにするためです。

 

次に書くのは前段

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企画を考えるにあたっての前提条件などを書き出していきます。「ポカリスエットの認知度を向上させる」だったり「ネット住民に刺さる方法論で」などですね。ここをおさらいの意味で書くことで、これから書く具体的な企画とも整合性を取ることができます。実際のプレゼンテーションでも突然企画の話をはじめると、「なんでその企画なのか?」と聞き手にハテナが浮かぶので、それを防ぐ意味合いもありますね。

 

そして具体。一番は絵

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頭のなかにぼんやりと浮かぶ、きっとおもしろい企画・有効的な企画を具体的にしていきます。このときにまず僕は、絵を描きます。というのも先に文字を書いていくと、それで終わった気になってしまうためです。もちろんプレゼンテーションで言葉は必要ですが、その企画の象徴的なものは絵で表現すべきです。直感的に企画を伝えられるメリットもありますし、必要以上に言葉を用いなくて済みます。

 

全体のつながりがスムーズかを確認して加筆修正

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一通り書けたら、頭からお尻まで読んでいきます。読んでいるときにスライドとスライドが上手くつながっている部分が出てくるので適宜修正しましょう。その際、スライドが増えるのは全然OKです。ページ数がいくら増えても、自分がプレゼンをするなら問題なし。プレゼンしないで配布だけする場合は、聞き手がページ数に面食らって、拒絶する場合があるのでそこは注意しましょう。

 

各スライドで言いたいことはひとつになっているかをチェック

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スライドは謂わば箱のようなもので、その箱にラベルを付けるようなイメージですね。文字や図、画像などなんでも入れて良いのですが、それはすべてひとつの言いたいことに収斂しておかないといけません。書き手は全容を知っているので問題無いですが、初見の人は複数のメッセージを許容できません。

 

最後に。その企画はひと言で言えるか

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「持っているすべての音楽をポケットに入れて持ち運べる」これはiPodのコンセプトです。
"LifeWear"これはユニクロのコンセプトです。
素晴らしい商品や企業には、そのものをひとことで言い表わせるコンセプトが必ずあります。企画もいっしょで、それがなんなのかをひとことで、しかも平易な言葉で表現できると良い企画の可能性が高いです。

 

 

と、かなりざっくりではありますが、企画の一通りの書き方を書いてみました。
最初は戸惑うことも多いですが、慣れてくると頭の中のものをスラスラ言語化できるのでいっぱい書くと良いかと。

 

 

ほばばーい!