【オワソン】Steve Reichベスト3!(現代音楽編)
「人生が終わるまでに絶対聞きたい曲(ソング)」、略してオワソン。
今回はミニマル・ミュージックの巨匠、"Steve Reich"のベスト3(偏見たっぷり)を紹介します!
第3位 electric counterpoint
この曲には2つのバージョンが存在する。
ひとつはフュージョンの神様、パット・メセニーが演奏したもの。
ひとつはRADIO HEADのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドが演奏したもの。
第3位は後者の、ジョニーが演奏したものだ。
ライヒ自身、メセニーに書いたこの曲を大変気に入っていたが、
それとは別軸でジョニーとの出会いがこの曲に新たな生命を吹き込んだ。
編曲をして全く別の曲にしてなどいない、むしろ原曲のままにジョニーは演奏をしている。
にも関わらず、この現代的な音の響きはなんだろう。
それはきっと、メセニーがフュージョンであるように、ジョニーがポストロックバンドの出自であることが影響しているはずだ。
とにかく一度、聴いてみてほしい。
第2位 DANCE PATTERNS
ワールドトレードセンターテロ犠牲者へ捧げられた表題曲"WTC 9/11"も素晴らしいのだが、
敢えて僕は最終曲として収録された本曲をお勧めしたい。
ライヒはそれまでひたすらミニマル・ミュージックを作り続けて、テクノやハウスなどのアーティストに多大な影響を与えてきた。
それがこの曲にいたってはそれら電子音系アーティストへの影響を色濃く感じさせる、具体的に言えば、非常にリズムが立っているのだ。
この曲は70歳くらいで書かれた曲だが、それほどの高齢でもなお新しい刺激を吸収して、表現に落とす姿勢には驚きを禁じ得ない。
第1位 Music for a Large Ensemble
この曲がきっかけで僕はライヒ愛好家への扉を開いた。
まず、のっけのフルートが奏でる旋律。
そこから木琴が裏拍のように入ってくるまでの僅か20秒足らずで昇天しそうになる。