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いろんな企画系の仕事をしている30歳の男(ニーヨンロク)が、買ってよかったものとかうにゃうにゃ書きます

PSYを通して、中毒性について考えてみた。〜ハマるコンテンツについて〜

"GANGNAM STYLE"で一躍ときの人となった、世界の一発屋ことPSYの新曲が猛烈な勢いで地球を駆け巡ってますね。爆速エビフライもびっくりのスピード感です。

 

 

 

相変わらずのバカさ加減と言いますか、三つ子の魂百までとはよく言ったものです。けれど、視聴中を他人から見られたくないこのMVには、平凡なものでは持ち得ない「中毒性」があります。(ピザ…ポテ…ト?)

 

そう、MVのピザポテトなわけです。

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中毒性とはひと言で表現しづらく、近しい言葉があると「ハマる」とか「病みつき」ですかね。このMVを見るまでは、中毒性とは「対象となるものの情報量が膨大なため、何度も消費しようとする行為」と考えていました。それが宇宙のような、およそ底もみえない存在であればわかりますが、音楽と映像が合わさったMVには当てはまらない気がします。では何か、と言えば「わからない」から行為をし続けるのではないと考えたのです。

 

対象が僕の脳に入ってきて、その意味を分解する。これは音楽だ、これは映像だ、これは韓国のアーティストだ、となどなど。イメージではそれぞれの要素が、元々僕の脳にあるカテゴリ名が振られた箱に入っていく感じです。

このように分解はいくらでも進められるのですが、いくら進んだところで「対象とは●●●である」と結論付けることができないのです。逆から考えていくとわかりますが「韓国のアーティスト/自分の顔を他人にコラージュした映像/音楽はEDM」と要素を積み上げていっても事実が分かるだけで、自分の納得する答えにはならないんです。

 

ここが難しいところで、あまりにも自分にとって意味不明、皆目検討もつかないものへはすぐに興味関心が薄れてしまう。例えば、現代アートなどはその最たるものでしょう。現代アートは絵の単独では作品として成立せず、必ず文脈を必要とします。何故描かれたのか、どのような狙いで描かれたのか、など。

名前を忘れてしまいましたが、東京都現代美術館の所蔵品でアメリカの作家が描いた連作があります。描かれていたのは肖像や植物で題材はありふれている。しかも作風も特徴的ではない、むしろ凡庸と呼ぶに相応しいものでした。

その作品をよく見ると、額縁がありません。正確に言えば、作家自身が筆で額縁まで描き込んでいたのです。それを間近で鑑賞した際には知りませんでしたが、あとで「こんな取るに足らない絵でも、『額縁』という芸術の記号があるだけで、お前らは有り難がるんだろ」という狙いが込められていることを解説で読みました。

 

少し話が長くなりましたが、上記のように難解すぎてはついていけませんから、PSYのMVはまさに絶妙な「わからなさ」を包含していることがわかります。

最後にMVつながりで僕が中毒的に好きなものを載せておきます。これもやっぱり、よくわかりませんw(それでも、わからないについて考えることは楽しいものです)

 

 

 

それでは、ほばばーい!